近年、副業ブームとなっていますが、在宅副業でCADオペレータをやってみようと調べている人が増えてきているようです
そんな方のために本業で10年以上３D CADを扱っている私の目線で在宅副業で使えそうなCADを紹介します
この記事ではPTC社製の「Onshape」というCADについてレビューしていきたいと思います
Onshapeの概要
OnshapeってどんなCAD？
OnshapeはPTC社製でフルクラウド型のCADソフトとなっており、ブラウザ上(ChromeやSafariなど)でログインするとデータ管理画面が表示されデータを開くとCADの画面が開く仕様になっています
作成したデータはサーバー上に預ける仕組みになっているため、専用のスマホアプリでもCADのデータを見たり編集することができます
PTC社として現代のCADを低価格で提供するということで売り出しているCADとなっています
PTC社ってどんな会社？
PTC社はParametric Technology Corporationの略で通称でPTCと呼ばれておりアメリカに本拠地がある会社です
CAD/CAM/CAEおよびPLM関連の技術的なソフトウェアを作っており、企業で使われている代表的な製品はCreo (旧名Pro-E)というCADとなっています
Onshapeをレビューしてみた
レビューの結果
レビュー結果を簡単にグラフでまとめました
各項目については以下のような見方で評価しています
- CADの性能：企業で使われているレベルのCADと比較して性能面が劣らないか
- 使いやすさ：初心者でも使いやすい仕様になっているか
- 調べやすさ：コマンドの使い方がすぐに調べることができるか、または書籍があるか
- コスト：在宅副業に使える範囲の価格帯か
- スキルが身につくか：他のCADを使用することになった場合、扱い方が流用しやすいか
レビューの詳細
CADの性能
CADの性能に関してはほぼ申し分なく、3Dの性能だけでみればクオリティは相当高いものになっています
2Dに関しては多少劣る部分がありますが、ただ単に図面を書くだけであれば問題ないレベルです
解析機能は付いていないため設計検討をすることはできません
使いやすさ
コマンドは名称もわかりやすくなっていますし、編集する際も手軽に修正することができるようになっています
3D CADの基礎知識があればすぐに使いこなせるようになります
調べやすさ
残念ながらOnshapeにはマニュアルのような書籍はありません
星５つをつけたのは私のブログでOnshapeの使い方を完全解説しているためです
できるだけわかりやすく使い方を紹介していますのでぜひチェックしてみてください
コスト
Onshapeは無料で利用することもできますが、非商用利用となることと、保存したデータが一般公開されてしまうため、機密管理はできません
そのため、副業で利用する場合はライセンス契約が必要となります
コストは一番安いプランで年間1500USDで月額に直して日本円にすると16,875円(1USD＝135円とした場合)です
契約できない額ではないですが、副業をしっかりこなさないと元が取れなくなってしまう可能性があるかと思います
スキルが身につくか
Onshapeを使いこなせるようになればかなりスキルが身につくといえます
他のCADを利用する際でも使い方が近い部分が数多くあるためです
もしOnshapeを利用していて他のCADに乗り換えるとなったとしても、十分に知識は使えるためおすすめです
まとめ
今回は副業に使えそうなCADとしてOnshapeのレビューをしてきました
無償利用で練習してから有料版で副業を始めるといったことも可能なのでおすすめなCADのひとつです
無償利用登録の仕方をまとめた記事も用意していますので興味のある方はチェックしてみてください
