Fusion 360初心者の方でこのようなお悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか
- スケッチ寸法の使い方がわからない
- 描いた図形の大きさをちゃんと決めたい
- 正しいスケッチの使い方が知りたい
CADの操作方法を調べるのにわかりにくいマニュアルを読んだり専門書を買ったりといったことをする必要はありません
このサイトでは機械設計に１０年以上携わった経験を活かして３D CAD初心者の方やこれから始める方のために３D CADの基礎知識を紹介しています
Fusion 360を使いこなせるようになるための材料にしていただければと思います
今回はスケッチで寸法の入れ方を紹介します
スケッチ寸法
寸法の使い方
3CADではスケッチで図形を描いた後に寸法や幾何拘束を入れることで形状を決めていきます
長さや角度などを同じコマンドで入れることができますが、まずは簡単に操作方法を紹介します
Fusion360を立ち上げると下記のような画面に入りますので、以下の手順に沿って操作してください
また、基本操作の使い方も併せて記載してありますので、それぞれ使って確かめてみてください
- スケッチを作成をクリックする
- 任意の平面をクリックする(スケッチを描きたい平面をクリックする)
- 寸法を入れたい図形を用意する
- スケッチ寸法をクリックする
- 任意の要素をクリックする
- 寸法を入力してEnterキーを押す
- escキーを押してコマンドを終了する
- スケッチを描き終わったら「スケッチを終了する」をクリックしてスケッチ機能を終了する
作成した線や寸法は簡単に消すことができますので、消したい場合は以下の手順で操作してください
- 消したい線をクリックして選択しDelキーを押す
- 消したい線をドラッグで複数選択しDelキーを押す
次にどんな寸法をどのような条件で入れることができるのかを紹介します
長さの場合
直線を1つクリックすると長さを設定することができます
下の図は①の線をクリックして作成しました
距離の場合
直線や点を合わせて２つクリックするとそれらの距離を設定することができます
四角形のような形状の場合は長さで設定するのではなく2つの線をクリックして距離で設定するのがおすすめです
長さで設定していると線を編集した時に距離が変わってしまう可能性があるためです
①の線と②の線をクリックして赤枠の寸法を作成しましたが、クリックする順番はどちらが先でも問題ありません
角度の場合
平行でない2つの線をクリックすると角度を設定することができます
①の線と②の線をクリックして赤枠の寸法を作成しましたが、クリックする順番はどちらが先でも問題ありません
直径や半径の場合
円や円弧をクリックすると直径や半径を設定することができます
寸法を入れる時の注意点
寸法を入れる際に注意する点が大きく分けて2つあります
非常に重要な内容ですのでぜひチェックしてください
スケッチ基準から寸法を入れる
注意点の一つ目はスケッチ基準から寸法を入れることです
スケッチに入ると必ず基準点が作成されます（赤丸で囲んだところが基準点です）
スケッチで作成した形状は必ずこの基準点から寸法を設定するようにしてください
基準点から寸法が決まっている状態になると線の色が黒に変化します
全ての線の色が変わった状態を「完全拘束」といいます
完全拘束すると線の色が変わるだけでなくドラッグしても形状の大きさや位置が変わることはなくなります
逆に完全拘束できていないと形状を誤ってドラッグした時に形状が変わってしまうため、間違った形状になってしまう可能性があります
必ず完全拘束の状態にしておきましょう
下の図では２つのを追加して完全拘束にしています
2重寸法はNG
注意点の二つ目は2重で寸法を入れないことです
CAD上では２重寸法のことを過剰拘束といいます
2重で寸法を入れないというのは簡単なことのように思えるかもしれませんが、角度や幾何拘束をたくさん使っていると気づかないうちに２重寸法になってしまいますので注意しましょう
過剰拘束がNGである理由は、同じような指示を２つ設定した場合、どちらを守って形状を決めればいいかわからなくなってしまうためです
Fusion360では過剰拘束になる寸法や拘束を設定しようとするとエラーで教えてくれる仕様になっています
他のCADでは線が赤色になってエラーを示す場合もあります
下の図は先ほど完全拘束した円に対して追加で寸法を入れようとしたときに出たエラーを示しています
次のステップ
この次のステップは「幾何拘束の使い方を学ぶ」という内容です
先ほども少し紹介しましたが寸法と幾何拘束を上手く使いながらスケッチの形状を決めていきます
非常に便利なものもありますので是非チェックしてみてください
現在記事を作成しておりますので、随時リンクを掲載します
まとめ
今回はFusion360のスケッチを使って寸法の使い方を紹介してきました
寸法は簡単に設定することができますが、正しく寸法を使う知識が必要です
今回紹介した注意点は非常に重要ですので、しっかりと理解してスケッチを扱うことをおすすめします
このサイトではまず１つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしています
基礎知識を身につければどの３D CADでもモデリングできるようになりますのでみなさまのCAD学習のきっかけになれば幸いです
参考に関連するおすすめのサービスやFusion360の購入リンクを用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください
この記事を読んで頂きありがとうございました
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