機械系の大学生の方や製造業の新入社員の方でこんなお悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか
- 設計をする際にどうやって自分の考えをまとめらばいいかわからない
- 設計ってどうやって進めればいいのかわからない
機械設計をする上で専門知識も大切ですが他の仕事でも使える汎用スキルも役に立ちます
このサイトでは機械設計に10年以上携わって経験した知識を活かして、初心者の方やこれから始める方のために基礎知識を紹介していきます
基礎知識を身につけることで機械設計をする上で説得力のある説明ができたり間違った設計をしにくくなります
今回は設計の紹介と設計以外でも使える考え方を紹介していきます
そもそも設計とは
設計というとどんなものを想像しますでしょうか
一般的には図面を描いたりしているところが想像されたりするかと思います
まずは設計がどんなものか紹介していきます
設計とはどんなものか
設計を簡単に説明すると新しく作る製品の部品構成、構造、部品の詳細や作り方などを決めて文書や図面にすることといったイメージになります
一般的に図面を描いているイメージは間違ってはいませんが、強度、耐久性、建て付け、コスト、使用環境などを考慮して3Dのモデルを作って部品の形状を決めたり材料を選定したりするのも設計の大切な仕事です
設計と開発の違い
よく設計開発というワードを耳にするかと思いますが設計と開発には違いがあります
一般的には次のように分けられています
- 設計は設計図を作り生産のする手前まで
- 開発はその図面から実用化するまで
設計開発するときは営業さん、生産技術さん、品質保証さん、調達さん、試作・実験さんなどと
一緒になって製品化していきます
設計する時の考え方
設計にもコツがあります
設計のコツはどんな製品を設計する時でも共通で使える便利なスキルになります
その中でも基本中の基本を紹介していきます
ロジックで「問題ない」ことを証明する
先ほど紹介した通り強度、耐久性、建て付け、コスト、使用環境などを考慮して設計していきます
この時に大切なのは設計段階でこれらの問題が解決していることを証明しなければなりません
問題ないことを証明してこれで製品化していこう
というところまで持っていくのが設計をする上で重要になります
どんなものを設計する時でも使える理論武装
ここまでの話しで証明することの大切さがご理解頂けたかと思います
でも証明ってどういうことだろうかと疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います
例えば「この製品の強度は問題ありません」と主張する時にその「理由や論拠」がなければ根拠がないので証明できていません
この「理由や論拠」を集めることが重要になります
証明する方法を具体的に例を挙げてみます
- この製品の強度が不安だ→強度解析をして問題ないことを確認
- 部品の誤差で組み付けられるかわからない→寸法公差を積み上げて組み付けられるか確認
- この製品をを屋外で使えるようにしたい→屋外で使える材料を使い材料の仕様書で証明
- 以前も同じ構造を使ったことがあるからその時の実験結果で証明
あくまでも一例ですがこうして「この製品は問題ない」と理論武装をして問題ないことを証明していきます
理論武装は機械設計以外の仕事でも十分に使えるスキルだと思います
- なんでこの仕事をこのやり方でやったのか
- 何かを判断する時に自分の考え方はどうなのか
これらのようなことを一つ掘り下げて論理的に正しい答えを用意しておくだけで理論武装できます
論理的に正しい考え方をできるようになるためには専門知識が必要だったりします
論理的、専門的に正しくない説明は説得力がゼロになってしまいますので注意しましょう
まとめ
理論で戦えるようになると説明もしやすいですし、相手との考え方の違いもわかりやすくなります
一つ一つ丁寧に証明していくと説得力がある仕事をすることができます
方向性が間違っていなければ理論武装はとても強い味方になります
ぜひ活用してみてください
この記事を読んで頂きありがとうございました
今日はここまでっ