リニューアルしました!

3D CAD基礎講座 初心者のための3Dの作り方 抜き勾配(ドラフト)の使い方編 (Onshape)

3D CAD初心者の方でこのようなお悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか

  • そもそも抜き勾配がどんなものかわからない
  • 何のために抜き勾配をつけるのかがわからない
  • 抜き勾配(ドラフト)コマンドの使い方がわからない

CADの操作方法を調べるのにわかりにくいマニュアルを読んだり専門書を買ったりといったことをする必要はありません

このサイトでは機械設計に10年以上携わった経験を活かして3D CAD初心者の方やこれから始める方のために3D CADの基礎知識を紹介しています

基礎知識を身につけることができればどの3D CADでもモデリングできるようになります

まずは1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしていますので、みなさまのCAD学習のきっかけになればとおもいます

今回は「Onshape」というCADを使って抜き勾配(ドラフト)の使い方を紹介します

抜き勾配

抜き勾配とはどんなものか

抜き勾配は射出成形で生産される樹脂製品などに使われるもので、金型が動く方向に対して製品側面に角度をつけるものです

これは樹脂製品を作るための要件で基本的に入れなければらならいものになります

樹脂製品に関しては一般的に2°以上抜き勾配をつける必要があると言われています

身の回りの射出成形で作られた樹脂製品を見ると90°に見えるもので、よく見ると少し角度がついていたりします

抜き勾配コマンドは抜き勾配をつける時以外でも3Dモデルに角度をつけたい時に使われたりします

3D CADのコマンドとしては抜き勾配やドラフトと呼ばれたりします

そもそもなぜ抜き勾配をつけるのか

抜き勾配は樹脂製品を成形するための要件であることを紹介しました

その理由を簡単にまとめてみました

  • 勾配を付けずに90°にしてしまうと製品が金型からはずれにくくなってしまう
  • 金型から外れたとしても金型が製品をひっかいてしまい傷になってしまう

抜き勾配をつけることで金型から外れやすくなり良品を作ることができます

抜き勾配の使い方

抜き勾配には2つの設定方法があります

それぞれ紹介していきますが、今回は勾配を付けたところがわかりやすくなるように大きめにな角度をつけていきます

中立平面

中立平面は中立平面として選択した面を基準にして勾配を付けていく方法です

中立平面を選択して勾配を付けたい面を選択すると設定することができます

パーティングライン

パーティングラインは線を選択してその線を基準に勾配を付けていく方法です

パーティングラインとは射出成形金型の専門用語で金型と金型の間となる部分となります

次のステップ

この次のステップはシェルコマンドを学ぶ内容です

先ほども紹介した通り抜き勾配は樹脂製品でよく使われます

シェルというコマンドも樹脂部品をモデリングする際に役に立つコマンドです

ぜひこちらの記事からチェックしてみてください

まとめ

今回は3Dを編集する方法である抜き勾配について紹介してきました

面抜き勾配は紹介した通り樹脂製品やアルミダイカスト製品によく使われるものです

押し出しの設定でも抜き勾配を設定できるようになっていますが、あとから抜き勾配コマンドで設定する方法をおすすめします

3Dを作る時に設定するよりも後から設定した方が抜き勾配を入れたことが確認しやすいのと修正もしやすくなります

基本的に使い方は他のCADも同じですのでしっかりと覚えていきましょう

このサイトではまず1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしています

基礎知識を身につければどの3D CADでもモデリングできるようになりますのでみなさまのCAD学習のきっかけになれば幸いです

参考にOnshapeとスケッチについて記載しておきましたので、詳しく知りたいという方はチェックしてみてください

参考

使用した3D CAD Onshapeについて

「Onshape」というCADを使用して操作方法を紹介します

もし、練習用、趣味や個人利用のためにCADを探されている方はぜひアカウント登録をしてみてください

Onshapeがおすすめなのは高機能CADを無料で使用できという強みがあるからです

登録方法と3Dのファイルの作成方法については他の記事にまとめてありますのでこちらを参照ください

「3Dの基準と基準の決め方」でファイルの作成方法を紹介していますので初めての方はご覧ください

3Dモデルとはどんなものか

3D CADにどんな機能があるか、3Dモデルにどんなものがあるかを別の記事で紹介しています

こちらのソリッド、サーフェスの項目を見て頂くと、3Dがどんなものかわかるかと思いますので興味があれば確認してみてください

3Dを作る前にスケッチを使えるようになろう

3Dを作る前にスケッチという機能で3Dの元になるワイヤーフレームと呼ばれる線のデータを作る必要があります

スケッチについて知りたいという方はこちらの記事をご覧ください

スケッチを使った簡単な図形の書き方

基本的な図形の描き方がわからないという方はこちらをチェックしてみてください

この記事を読んで頂きありがとうございました

今日はここまでっ