3D CAD初心者の方でこのようなお悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか
- そもそも幾何交差が何かわからない
- 幾何交差をどうやって入れたらいいかわからない
- コマンドの使い方がわからない
CADの操作方法を調べるのにわかりにくいマニュアルを読んだり専門書を買ったりといったことをする必要はありません
このサイトでは機械設計に10年以上携わった経験を活かして3D CAD初心者の方やこれから始める方のために3D CADの基礎知識を紹介しています
基礎知識を身につけることができればどの3D CADでもモデリングできるようになります
まずは1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしていますので、みなさまのCAD学習のきっかけになればとおもいます
今回は「Onshape」というCADを使って幾何交差の使い方を紹介します
幾何交差の使い方
そもそも幾何交差とは何か
幾何交差とは簡単に言い表すと部品形状に対する交差です
交差は許容できる誤差の範囲を示していて、寸法交差で言うと例えば100±0.2の場合は99.8〜100.2の寸法になるようにしてくださいという指示になります
幾何交差の場合は部品の基準にしたい形状を指定してその基準に対して交差を設定するというものです
基準に関してはデータムと呼ばれるもので指示をします
幾何交差の詳細については記事の終わりにおすすめ書籍を紹介していますので興味のある方はお手にとって学習されることをおすすめします
データムに関しては別の記事で紹介していますのでこちらをチェックしてみてください
幾何交差の使用方法
今回は段付きシャフト形状をあらかじめ用意しておきます
このモデルに対してビューをあらかじめ用意しておいてください
ビューの作り方はこちらの記事にまとめてありますのでチェックして見てください
それでは早速、幾何交差を使って見ます
- データムコマンドをクリックする
- 必要であれば幾何公差の記号を変更する
- 公差の値を入力する
- 必要であればデータムを入力する
- 任意の位置をクリックして幾何公差を配置する
- 幾何交差を右クリックして引き出し線を設定する
記号のところをクリックすると入力項目がたくさん出てきます
これは幾何交差の種類を表しています
幾何交差についてはおすすめの書籍を紹介しますので、ぜひ製図を学習してみてください
おすすめの書籍
製図初心者の方におすすめの一冊です
この本を一冊持っておくだけでよく使う製図のルールで困ることはほぼありません
私もこの本を職場でよく使っていました
こちらは機械設計をするなら持っておきたい一冊です
機械設計の辞書のような本で困った時にJISに基づいた正確な情報が得られるので重宝しています
本としては高額ですが持っておく価値は十分にあります
次のステップ
次のステップは表面荒さの使い方を学ぶという内容です
機械加工で製品を作る場合、表面荒さは大切な指標となります
ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください
もう一つは製図を学んで頂くのが良いと思います
先ほどおすすめした書籍などで製図を学んでいただくとしっかりとした図面を描けるようになります
記号や寸法をひとつひとつ理解して素早く図面を描けるようになれば製図検定2級取得も見えてきます
ぜひスキルを高めていただければと思います
まとめ
今回は幾何交差の使い方を紹介してきました
幾何交差は製図の中のでも特に難しい内容になってきます
そもそも幾何交差の概念自体が難しいというところと、幾何交差を使いすぎたり数値を厳しくしすぎたりすると非常に高額になってしまいます
そういったところも頭に入れて設定するとより良い設計になっていきます
基本的に使い方は他のCADも同じですのでしっかりと覚えていきましょう
このサイトではまず1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしています
基礎知識を身につければどの3D CADでもモデリングできるようになりますのでみなさまのCAD学習のきっかけになれば幸いです
参考にOnshapeとスケッチについて記載しておきましたので、詳しく知りたいという方はチェックしてみてください
参考
使用した3D CAD Onshapeについて
「Onshape」というCADを使用して操作方法を紹介します
もし、練習用、趣味や個人利用のためにCADを探されている方はぜひアカウント登録をしてみてください
Onshapeがおすすめなのは高機能CADを無料で使用できるという強みがあるからです
登録方法と3Dのファイルの作成方法については他の記事にまとめてありますのでこちらを参照ください
「3Dの基準と基準の決め方」でファイルの作成方法を紹介していますので初めての方はご覧ください
3Dモデルとはどんなものか
3D CADにどんな機能があるか、3Dモデルにどんなものがあるかを別の記事で紹介しています
こちらのソリッド、サーフェスの項目を見て頂くと、3Dがどんなものかわかるかと思いますので興味があれば確認してみてください
3Dを作る前にスケッチを使えるようになろう
3Dを作る前にスケッチという機能で3Dの元になるワイヤーフレームと呼ばれる線のデータを作る必要があります
スケッチについて知りたいという方はこちらの記事をご覧ください
スケッチを使った簡単な図形の書き方
基本的な図形の描き方がわからないという方はこちらをチェックしてみてください
この記事を読んで頂きありがとうございました
今日はここまでっ