3D CAD初心者の方でこのようなお悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか
- そもそもリブがどんなものかわからない
- 何のためにリブをつけるのかがわからない
- リブコマンドの使い方がわからない
CADの操作方法を調べるのにわかりにくいマニュアルを読んだり専門書を買ったりといったことをする必要はありません
このサイトでは機械設計に10年以上携わった経験を活かして3D CAD初心者の方やこれから始める方のために3D CADの基礎知識を紹介しています
基礎知識を身につけることができればどの3D CADでもモデリングできるようになります
まずは1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしていますので、みなさまのCAD学習のきっかけになればとおもいます
今回は「Onshape」というCADを使ってリブの使い方を紹介します
リブ
リブとはどんなものか
リブ(rib)は日本語でいくつか意味を持っていますが、肋骨という意味をもちます
他には平板部や肉薄部を補強するための部材・機械部品といった意味を持ちます
3D CADのリブコマンドはこの補強部を作るためのコマンドになります
リブはどんなところに使われるのか
リブコマンドで作成する補強形状は主に射出成形と呼ばれる方法で生産されるプラスチック製品に使われます
プラスチックは軽くて手軽に使うことのできる材料ですが、よく強度が不足してしまったり、整形した時に形状が歪んでしまったりします
これらの製品不良を改善するためにリブ形状を入れられることがあります
板金製品も金型を使ってリブ形状を入れることもありますが、プラスチックのリブとは形状が全く違うため、リブコマンドを使って作ることは少ないかと思います
リブの使い方
リブには2つの設定方法がありますのでそれぞれ紹介していきます
基本的な使い方はどちらの設定方法も同じで、スケッチでリブの下になる線を作成しリブを追加するパーツを選択するとリブを作成できます
スケッチ平面に垂直
スケッチに平面に垂直は線を描いてスケッチ面方向に指定した厚みのリブを押し出して作成する方法です
何かと高さをそろえたい時にゆうこうな設定かと思います
3Dの作成方法が押し出しと似ていますが、押し出しよりも簡単に形状を作成することができます
スケッチ平面に平行
スケッチ平面に平行はスケッチで作成した線をスケッチ平面沿って、対象のパーツを埋めるような形で指定した厚みのリブを作成する方法です
この設定のおすすめの使い方は「平面」コマンドでリブを配置したい位置に平面を作成し、その平面を使って線をリブに必要な線を描いてリブを作成するという手順になります
このように作成した線と3Dの形状で三角形ができたところにリブを作ってくれます
こちらの設定も押し出しで作るよりも簡単に形状を作成できてしまいます
次のステップ
この次のステップは3Dモデルに穴を開けるという内容です
今回説明に使った3Dモデルはシェルというコマンドを使うと簡単に作成することができます
そのシェルを使用してリブ形状などの構造物を作って最後に穴をあけるのがおすすめです
ぜひこちらの記事からチェックしてみてください
まとめ
今回は既に作成された3Dに対して形状を追加するリブについて紹介してきました
単純なリブ形状を作成するだけであればかなり有効なコマンドになります
CADを素早く使うためにはできるだけ手数を減らすことが重要になります
たくさん線を描いたりたくさんコマンドを使ったりするのは初心者のうちは大切ですが、慣れてきたらいかに早くモデリングできるかを考えながら作業していきましょう
このサイトではまず1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしています
基礎知識を身につければどの3D CADでもモデリングできるようになりますのでみなさまのCAD学習のきっかけになれば幸いです
参考にOnshapeとスケッチについて記載しておきましたので、詳しく知りたいという方はチェックしてみてください
参考
使用した3D CAD Onshapeについて
「Onshape」というCADを使用して操作方法を紹介します
もし、練習用、趣味や個人利用のためにCADを探されている方はぜひアカウント登録をしてみてください
Onshapeがおすすめなのは高機能CADを無料で使用できるという強みがあるからです
登録方法と3Dのファイルの作成方法については他の記事にまとめてありますのでこちらを参照ください
「3Dの基準と基準の決め方」でファイルの作成方法を紹介していますので初めての方はご覧ください
3Dモデルとはどんなものか
3D CADにどんな機能があるか、3Dモデルにどんなものがあるかを別の記事で紹介しています
こちらのソリッド、サーフェスの項目を見て頂くと、3Dがどんなものかわかるかと思いますので興味があれば確認してみてください
3Dを作る前にスケッチを使えるようになろう
3Dを作る前にスケッチという機能で3Dの元になるワイヤーフレームと呼ばれる線のデータを作る必要があります
スケッチについて知りたいという方はこちらの記事をご覧ください
スケッチを使った簡単な図形の書き方
基本的な図形の描き方がわからないという方はこちらをチェックしてみてください
この記事を読んで頂きありがとうございました
今日はここまでっ