3D CAD初心者の方でこのようなお悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか
- 3Dモデルを作る時にたくさん同じ形状を作りたい
- 効率のいい3Dモデルの作り方を知りたい
- ブール演算が何かわからない、使い方がわからない
CADの操作方法を調べるのにわかりにくいマニュアルを読んだり専門書を買ったりといったことをする必要はありません
このサイトでは機械設計に10年以上携わった経験を活かして3D CAD初心者の方やこれから始める方のために3D CADの基礎知識を紹介しています
基礎知識を身につけることができればどの3D CADでもモデリングできるようになります
まずは1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしていますので、みなさまのCAD学習のきっかけになればとおもいます
今回は「Onshape」というCADを使ってブール演算の使い方を紹介します
ブール演算
ブール演算とは
ブール演算はブーリアン演算とも呼ばれており論理演算のことです
論理演算とはどのようなものかと言うと数学の集合で習うような演算のことです
数学の集合についてはこちらのサイトがわかりやすいのでチェックしてみてください
具体的にCADで使うものを簡単にまとめてみました
- AND (論理積)→集合で言うとAかつB
- OR (論理和)→集合で言うとAまたはB
- NOT (論理差)→集合で言うと補集合
これらのように演算して3Dを作成していきます
ブール演算どのようなところに使われるのか
ブール演算はソリッドを作成する際に使われるコマンドです
ブール演算を使うといくつもの3D形状を組み合わせて3Dを作成することができるので複雑な形状を作成する際に使われます
ブール演算がなければ製品形状を作成するのは困難なほど重要なコマンドになります
ブール演算の使い方
先ほど論理演算を紹介しましたがCADのブール演算も基本的には先ほどの3種類の演算方法が使われます
使い方はほぼ同じですが、演算結果がまったくことなりますのでそれぞれ紹介していきます
今回はあらかじめ用意した押し出しを2つ使用してコマンドを使っていきます
結合(論理和)
Onshapeでは論理和は「結合」と言う名称になっています
押し出しや回転などの3D形状を作成するコマンドにもブール演算ができる機能がついており「追加する」を選択すると「結合」と同じことができます
このように結合(論理和)は3D形状同士をひとつの形状になるようにくっつける計算方法です
削除(論理差)
Onshapeでは論理差は「削除」と言う名称になっています
押し出しや回転などの3D形状を作成するコマンドでは「削除する」という名称になっています
このように削除(論理差)は片方の3D形状に対してもう片側の3D形状と重なっている部分を削る計算方法です
交差
Onshapeでは論理積は「交差」と言う名称になっています
押し出しや回転などの3D形状を作成するコマンドでも「交差」という名称になっています
このように交差(論理積)は2つの3D形状が重なっている部分を残す計算方法です
次のステップ
この次のステップは分割を学ぶという内容です
3Dモデルを削る操作は論理さだけでなく分割というコマンドでもできます
分割の方が便利な場合もありますので、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください
まとめ
今回はブールについて紹介してきました
ブール演算はソリッドを作成する上でとても重要な考え方になります
複雑な形状を作成するときには必ずブール演算を使うことが出てきます
特に論理差と論理和はよく使うものになりますのでしっかり使えるようにしておくのがおすすめです
基本的に使い方は他のCADも同じですのでしっかりと覚えていきましょう
このサイトではまず1つのCADを使いこなせるようになることをおすすめしています
基礎知識を身につければどの3D CADでもモデリングできるようになりますのでみなさまのCAD学習のきっかけになれば幸いです
参考にOnshapeとスケッチについて記載しておきましたので、詳しく知りたいという方はチェックしてみてください
参考
使用した3D CAD Onshapeについて
「Onshape」というCADを使用して操作方法を紹介します
もし、練習用、趣味や個人利用のためにCADを探されている方はぜひアカウント登録をしてみてください
Onshapeがおすすめなのは高機能CADを無料で使用できるという強みがあるからです
登録方法と3Dのファイルの作成方法については他の記事にまとめてありますのでこちらを参照ください
「3Dの基準と基準の決め方」でファイルの作成方法を紹介していますので初めての方はご覧ください
3Dモデルとはどんなものか
3D CADにどんな機能があるか、3Dモデルにどんなものがあるかを別の記事で紹介しています
こちらのソリッド、サーフェスの項目を見て頂くと、3Dがどんなものかわかるかと思いますので興味があれば確認してみてください
3Dを作る前にスケッチを使えるようになろう
3Dを作る前にスケッチという機能で3Dの元になるワイヤーフレームと呼ばれる線のデータを作る必要があります
スケッチについて知りたいという方はこちらの記事をご覧ください
スケッチを使った簡単な図形の書き方
基本的な図形の描き方がわからないという方はこちらをチェックしてみてください
この記事を読んで頂きありがとうございました
今日はここまでっ